今日は京都のTさんと大阪でお遊び。
まずは、現在特別展開催中のO自然史博へ。常設展を観てから(そうそう、常設展の琵琶湖産カワニナの亜属名が間違ってましたよ>soishidaさん)、ホールにある学芸員の研究についての展示を見ていると、Tさんがそこにあった「なにわホネホネ団」の手引書(要するに、動物の死体をみつけたらどう処置をしたらよいか、というガイド)の入手を希望。彼女もアウトドアが結構好きなので、野外で死体を目にする機会もあるらしい。ホネホネ団といえば担当は大学の先輩であるWさんなので、ちょうど相談コーナーに姿が見えたI井さんに尋ねてみたら、今日まさにホネホネ団の活動日で、奥で作業をしているというので行ってみる。
Wさんは皮むきの真っ最中で、折しも実験台に上っているのはタヌキにイノシシ(滋賀産)、ドバトにオオコウモリ、ハシボソミズナギドリが3羽、ジャガイモにタマネギ、等々。手引書が実験室に届けられる間、Tさんとうろうろと見物させてもらう。一人の方が実験室に1mほどのボールパイソン(生きてる)を持って現れ(警察に届けられた拾得物を預かっているそうだ)、団の皆さんはヘビを取り囲んで大騒ぎ。わざわざヘビを手でゆすってはボールを作らせて楽しんでいる人もいる。Tさんもヘビを持たせてもらって嬉しそう。そこへ、今日から出張のため会えないかと思っていたsoishidaさんも来室、Tさんも以前京都で会ったことがあるので、久々に歓談。
その後、別館の特別展「大和川の自然」を見に行く。入口のところにいきなり巨大なカミツキガメ、これがWさんの世話しているミツキちゃんですか。なるほど食べでがありそうなカメである。なお、Tさんの言うところによると、最近滋賀県内の某所でもカミツキガメが増えているそうだ。これは気をつけないといけないかも。
展示のメインは友の会の方々と一緒に調査した大和川水系の生物分布図である。これで見ると、(特に上流域の生物は)全域にべたっと分布する種は比較的少なくて、きまった水系だけに分布したり、あるいは特定の地域だけ分布しなかったりする種が多い。大和川水系の大部分をなす奈良盆地は昔から人為的影響が強いとはいえ、この分布のむらには何か地質や水質の要因があるのかなあと考えてしまう。水生昆虫であるヒメドロムシ類(甲虫だが、体長は1〜2ミリしかない)の分布調査結果の展示は突出したマニアックさで好感がもてた。
午後からはK遊館へ。実は私、ここへ来るのは初めてである(ちなみに、N港水族館も未踏査)。一つ一つの水槽が大きくて、おそらく展示種数はそれほど多くないのだろうが、教育的要素をふんだんに盛り込むのではなく、あくまで「見せること」に徹した展示である。ちなみに、Tさんが将来水族館で見てみたい生き物はシーラカンスだそうだ。それは私も見たい。早く深海魚を飼育する技術が確立されて欲しいものだ。
館を出てから外の中国茶専門店でお茶。中国茶のちゃんとした淹れ方は私もよく知らないので店の人に教えてもらう。台湾産の烏龍茶をいただくうち、ノリで台湾旅行に行くことに話が決まってしまった。さてさて。