逃げろたんたん

先週、こんなニュースがあったのを覚えておいでの方も多いだろう。

潜水ロボ「淡探」が行方不明  琵琶湖・志賀町沖で交信途絶

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005100600115&genre=C4&area=S00
私はまだこいつにお目にかかったことはないのだが、今日の昼にM尾さんやBさんに聞いた所によると、行方不明になる直前に送られてきた映像にロープが写っていたということで、それに引っ掛かって2日間もがいていたようである。結局、自力で縄目を逃れて浮上してきたそうだが、なんかいじらしい。
Bさんの話では、この「淡探」には、外からの力で位置を動かされた場合、自力でそれを修正する(もといた場所に戻る)装置がついているそうである。波などのアクシデントで転がされたりした場合でも、調査を続行できるための仕組みだろう。ところで、潜水調査が終わってこいつが湖底から浮上してくると、母船の「はっけん号」が回収するわけだが、その際にもその位置修正装置が作動するため、こいつは持って行かれようとすると、それに抗って「逃げようとする」そうだ。Bさん曰く「結構扱いがキケンなヤツなんだよ」。ますますいじらしい。
昼休み、天気が良かったのでスッポンを日に当て、その間に水槽の掃除をする。少し後にスッポンの様子を見に行ってみたら、スッポンの横にバケツが2つ並んで置かれ、中にはアカミミガメ、クサガメ、イシガメの子供がそれぞれ甲羅干しをしている。おやおや、いつの間にカメ展示場になったんかいな、と思っていたら、1階の研究室の学生の仕業であった。それにしても、3匹のカメは首を伸ばして気持ちよさそうに日に当たっているのに、べべは首を引っ込めたまま、始終不機嫌そうな表情であった。
今書いている論文と、査読中の他人の論文の関連で、目を通さなければならない論文を一山複写依頼する。この大学は、事務の職員が少ないため、文献複写依頼とか物品購入の手続きが、国立大学よりずっと面倒臭い。きちんとしたフォーマットの書類を一々こちらで作って提出しなければならず、メール本文でお気軽に依頼することができないのだ。独法化したらどうなるのか、まさか「各自で複式簿記を勉強して会計ソフトに打ち込んで下さい」なんていうんじゃないだろうな。本気で少々心配になってきた今日この頃である。
明日は大阪。