カイアシ類学入門―水中の小さな巨人たちの世界

カイアシ類学入門―水中の小さな巨人たちの世界

Bさんから献本です。フィールドの寄生虫学に続いて長澤さん編の東海大学出版本。しかし,長澤さんがんばるなあ。
読みごたえ十分である。これでもかというほどコペである。妙な喩えかもしれないが,コペの研究者はどちらかというとgathererつまり採集者か,cultivatorつまり栽培(培養?)者なのだなあと思った。生物の生活基盤となる資源をじっくりと究めてゆくタイプである(言うまでもないが寄生虫屋は大抵hunterであり,一発の面白い生物ないし現象を求めてフィールドを放浪するタイプだ)。そういう目で,2冊の本で研究者のタイプを比較してみるのも面白い。