プロ仕様

ネズミ退治の毒餌入りトラップを置いてちょうど一週間。餌箱までの通路にサツマイモのかけらを置いて誘引剤にしていたが、やっと毒餌に手を付けた痕跡があった(前回、トラップには蓋がないと書いたが、その後蓋があることが判明。中の状態を確認することができる)。

ワナ設置から1日…トラップの入り口に置いたイモだけが食べられ、通路の中程に置いたイモは残る。この状態が4日間継続。

ワナ設置から5日…通路の中程に置いたイモが食べられ、通路奥に置いたイモは残る。

ワナ設置から7日…通路最奥に置いたイモもなくなり、粉末状の毒餌にまみれた足跡が点々と残る(やったー!)

ネズミ退治の毒餌は蓄積性なので、少しかじった程度では死なないはずで、しかもクマネズミは特に毒に強いと聞く(ドブネズミは弱い)。それで継続してトラップに誘引するため、またイモのかけらを餌箱に追加してやった。イモ片を食べれば必ず粉末状の毒餌も一緒に口に入るし、食べたかどうかの確認もしやすくなる。

ところで、市販のネズミ用毒餌はだいたい粒状なのだが、業者のトラップに入れてあったのは粉末だった。粒状のほうが扱いやすそうなのになぜ粉末を?と思っていたが、トラップの中に点々と残った足跡を見て理由がわかった。粉末状の餌の上を歩けば足や体に付着するので、ネズミは必ず毛づくろいをして毒餌をなめるはずである。つまり、毒餌を積極的に食べなくても、そのあたりを歩き回るだけで毒餌を食べさせることが可能な訳である。餌がしっかり蓋のできるケースに入っているのは、幼児や犬猫が誤って毒餌を口にする事故を防ぐのは無論のこと、粉状の餌が周囲に飛び散るのを防止するという意味もあるだろう。なるほどプロの道具はよくできていると感心しきり。