第2回研究倫理教育セミナー終了。基本的にあまり明るい解決策のない話たっだし、参加してくれた学生には不満な点も多々あったと思うが、少しは役に立つ知識も得られたかなあと思う。折りに触れて「自分はアカハラに対してこんな知識がある」と披露するだけでも、加害者を気後れさせる効果があるから、ぜひ活用して欲しい。
参加した教員から同意の意見として出たのは「アカハラの客観的証拠集めは研究でデータを取るのと同じ」ということ。アカハラや人権侵害の加害者は大抵、一般的には「そんなことしそうに見えない人」だし、大学の相談員や調査委員会だってしょせん先入観からは逃れられない。そういう人々に対して何かのハラスメントを訴え出たとしても、起きた事件を曲解せずにちゃんと理解してもらうのは至難の技だ(自分の体験)。とにかく、あらゆる手段を使って証拠を残し、起きたことを時系列で細かく記録するに越したことはない。学内処分にしろ裁判になるにしろ、証拠の有無は決定的にものを言うし、そこまでしない場合でも、「証拠が残してある」というだけで相手の方から自分を避けるようになったりするものだ。
それにしても、せっかく大学の人権問題委員になったのに、4月からまだ一度も会議の招集がない…。