E. O. Wilson's Life on Earth

電子書籍の生物学教科書Life on Earthをダウンロードしてみた。内容はマクロ(生態学分類学,解剖学等々)の比率がやや高く,今時の大学教育で使う生物学教科書としては,ミクロ系の分量がちょっと足りないような印象である。アリの登場頻度が高かったり,著者の趣味がかなり出ていてにやっとしてしまう場所もあるけれど、タダなのでそのへんは黙認。きれいな3Dグラフィックの動画がたくさん挿入されているので、授業の補助教材としては役に立ちそうである。細胞膜の流動モザイク構造とかATPアーゼの活性化は,動画だとさすがにわかりやすいが,光化学反応のアニメはイマイチ。浸透圧の原理を溶質分子の粘度でちゃんと説明しているので,これは後期の「環境生物学I」で早速使おう。