今週の金曜から後期の授業が始まるのだけれど、タイミング良く「遺伝単」が届いたのでぱらぱら見る。今,教科書としてブルーバックスの「大学生物学の教科書 I・II」を使っているのだけれど、これは訳本なので、時々単語の意味するところが日本語とズレているところがあって、教える時にややこしいのだ。いつも面倒だと思うのは、英語圏では細胞分裂を教える時にmitosisとmeiosisをペアにすること。日本語だと「有糸分裂」と「減数分裂」だが、実際のところは減数分裂も「糸のある」分裂なのでこの2つの用語をペアにするのはおかしく、日本の高校教科書では「体細胞分裂」と「減数分裂」となっている。mitosisがmeiosisを含まず、事実上体細胞分裂を意味しているのなら、mitosisを「体細胞分裂」と訳してもいいじゃん、と思っていたのだが,「遺伝単」ではその辺の用語の整理はしていなかった。まだ面倒は続く。