50年前のI上川


今日のFWバスツアーではスペシャルプログラムがあった。エコキャンOBの皆さんにはお馴染の多賀町出身のMさんが、50年前のI上川での暮らしについて特別講演してくださった。例の集落間の水争いの歴史なども、実際に語り伝えられた地元の方の口から聞くと凄みが違う。Mさん曰く「多賀町の公式町史では、死者は出ていないとなっておりますが…。」

学生からの「川が50年前と一番大きく変わった点は?」という質問に対して、Mさんの答えは「河床低下」だった。当時は今のように岩盤が露出していなかったそうだ。地形を見るに、この辺でも最低1mは低下しているのだろう。いうまでもなく下流扇状地地帯を洪水から守るための砂防事業の結果であるが、上流の生態系にとってはどうなのだろうか。