彦根城アカミミガメ駆除

今日明日の2日間,彦根城の堀でいよいよ市によるアカミミガメ捕獲が始まりました。昨年度ここで卒論研究をしたS君が京都から駆けつけ,S君の卒業後に市役所との窓口になった院生のH君,今年からウチで両生爬虫類の寄生虫を調べることになった卒論生のT君,S君のサークルの後輩K君,それにJ君で参加してきました。

B棟前の風折れ木は撤去されてしまいました。また新しい木を植えて欲しいですね。

カメカゴは昨日のうちに40基仕掛けてあります。ボートでカゴを見回る市職員の方々。

ところが捕獲成果は芳しくなく,わずかにアカミミの幼個体2匹,イシガメとクサガメの成体が1匹ずつでした。S君が昨年行った個体数推定では,外来種と在来種合わせて100個体を優に超えるカメがいるはずなのに,です。記録用紙を大量に準備してきたH君も拍子抜けした様子。カゴが多過ぎて1基当たりの餌が少なく,誘引力が弱かったのかもしれませんが,カメ自体が減少している可能性もあるようでした。

手袋に食らいつくアカミミガメ幼個体。この状態で首を伸び縮みさせて懸垂をしていました。たいした首筋力です。

そこで作戦変更となり,カゴの数を減らして1基当たりのエサを増やし,昨年S君が多頭捕獲した地点の回りに重点的に配置しました。S君,昨年のメンツにかけて頑張っています。
2匹のアカミミガメとおまけで捕れたウシガエル1匹はT君の卒論用サンプルとして大学へ持ち帰りました。