昇って見れば

今日は墨田区の伯父宅を訪ねて、ついでにスカイツリーでもという計画で家を出たのだが、伯父の都合が急に悪くなり、スカイツリーだけに行くことになってしまった。整理券を受け取って、待ち時間の間にすみだ水族館


どういうつもりか知らないが、これほど生物名プレートに手をかけていない水族館は初めて見た。せいぜい生物の絵と和名と学名だけで、科名もなければ産地もない。「性転換する魚」とは書いてあっても、それが何のためなのかの説明は一切ない。

東京の海と言っても東京湾から小笠原諸島まであるのだが、この水槽の魚たちはどこから来たのだろう。

エントランスの水槽には生態系の簡単な説明板があるだけで、入れてある魚の種名プレートさえない。水族館や動物園が生物多様性を教えなくて何を教えるというのだ。キーパーさんたちは観覧通路に出て一所懸命説明していたが、もうちょっと普通に解説板作らせてあげれば良いのに。
名札さえないマガキガイが、巻貝らしからぬ動きでひょこひょこ歩くのについ見とれる。
そして、ここまで来たら登らぬとも言えまいと展望台へ。グーグルマップがいつでも見られるご時世に展望台で喜ぶ人も多くはあるまいと思うのだが、登ってみればそれはそれで気づかされることもある。見れば、スカイツリー直下を流れる大横川を初め、都心には江戸時代に作られたと思われる小水路・運河がまだかなり残っている。ああいう水路は今どのように使われていて、生物はどうなのか、ちょっと気になった。そのうち、詳しそうな人に訊いてみよう。