オビ川の光と影

ノヴォシビルスク最終日。今日は、オビ川を観光船でクルーズ。オビ川といえば、某氏(日本の研究者)が採水に来て、怪しい外国人と思われて警察に連行された現場だそうで、一行はしばしその思い出話でもちきり(笑)。

こんな観光地でもロシア人ばかり、ノヴォシビルスクに外国人はほとんど見当たらない。

雨で水量の増したオビ川はさすがに堂々たる大河。

8月の日曜日、オビ川のビーチは短い夏を満喫する人たちでいっぱい。

ところで、K谷さんが「…あれ、原発ですかね?」と指す方向を見ると、確かにそれらしきものが。こんな大都市の傍に原発を作るものだろうかと思って、帰国後に調べてみたところ、ノヴォシビルスク原発はなかった。しかし、Google mapで見ると近くに冷却池らしい池もあり、確かに核施設らしい。さらに調べると、核燃料の生産工場だということがわかった(詳しいことは下記リンク参照)。近くに大都市があるにも関わらず、旧ソ連時代に上意で作られたものだという。冷戦時代の話なので、当初は無論軍事目的である。市民の憩いのウォーターフロントである一方、こういうものと隣り合わせとなっているオビ川の現実を目の当たりにする。確かに、これでは外国人がひとりでうろうろしていたら連行されるはずだ。

21世紀 核時代 負の遺産 - 中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/former_soviet/011028.html