今日からFWの見学ツアー開始で,いつものようにY倉川の改修現場とI上川上流を回る。
Y倉川は大きく様変わりしていた。こうなってみると以前のへんてこりんな段差解消工の意味が少し分かる。どうも予算がついた年度に少しずつ工事を進めているらしく,あれは作りかけのまま数年間(少なくとも4年。シゲ君情報を加味すれば8年?)ほったらかしにされていた状態というわけだ。ごみだらけの蛇籠は撤去されて段差はスロープになっていたが,その河床がまたなんとも言えない穴あきブロックの行列である。生き物に配慮云々以前に,まず見た目がどうかと思う。
段差の上流は穴あき護岸でがっちり固め,ここにもまたお決まりの親水階段。
護岸されていない上流はこんな様子で,小さな川だが環境は悪くない。この改修箇所のすぐ下を国道やJRが横切っており、おそらくこの改修の主目的は洪水防止の河床掘り下げだと思うが,それにしても…川に親しもうなんちゃって改修である。
上流ではOが畑で河床観察。今日は分水嶺のK峠が通行止めで登れなかったため,川で十分時間をとることが出来た。このへんは砂利っぽい河床で水生昆虫は今一つだが,学生たちはカジカやタカハヤ,イモリを捕まえてきた。
Oが畑では毎年、シカの死骸か骨を発見するのが恒例となってしまった。それほど個体数が多いので,山林組合で聞く獣害の話も学生たちには実感をもって受け止められるだろう。もちろん河原の砂にはいたるところ足跡だらけである。
山林組合ではいつものようにT中さんがI上川の流域の歴史についてお話をしてくださった.今日は学生諸君からもたくさん質問が出て、活気のあるよい学習となった。あとO滝神社のスギの木の洞にニホンミツバチが営巣しているのを観察。久しぶりに見た。