再び車中

向かった先は八戸市SSH校によるゲンジボタルコンソーシアムの最終発表会に呼ばれた。今回は各校の成果を聞いてコメントするだけだったのでたいした貢献はしなかったのだが、教育現場での生物指標の取り扱いの問題点について、自論をますます確信できたのは大収穫だった。やっぱり現状のあれは環境教育の手法としては全くダメだと言わざるを得ない。
コンソーシアム終了後、せっかくなので今日は一日小川原湖を見て回る。この湖周辺でも何箇所かでコモチカワツボが見つかっているという情報をいただいているのだ。


着いてみれば、晴れた秋空を映した穏やかな青い水面に、オオハクチョウの群れがコウコウと鳴き交わす絶景で、網を入れたら最初に取れたのはイトヨである。何でこんなに良い水辺でコモチカワツボなぞ探さにゃならんのか。もっとミズシタダミとか左巻きのアレとかソレとか探したい。

水草と一緒に打ち上げられていた小さなマリモ。本州で球形のマリモができるのはここだけだとか。

ラムサール登録湿地、仏沼の電柱下で見つけたペリット。大きさはクルミ大で丸く、ほぐしてみたらネズミの頭骨が丸ごと出てきた(写真中央のやや右に白い逆V字形に見えるのがそれで、下顎骨である)。おそらくフクロウ類のものと思われるが、どの種類だろう。生息環境から見てコミミズクあたりかしら。
結局カワツボは空振りだったが、 面白いものあれこれ見つけて大満足で帰途に着く。ハッタミミズよりも粒径の大きいミミズの糞を何箇所かで見かけたけれど、あれは何なのだろう。