ハッタミミズをプロデュース

B博のつかやんが来室して、来年度の水田生物研究会の中心課題たるハッタミミズ広域調査の打合せ。前々からつついていた,滋賀県内でのハッタミミズの市民調査がついに実現することになったのである。ハッタミミズの分布データを集めるのは非常に簡単で、農家の方に「田んぼで黒い大きなミミズを見つけたら写真をとっておいてください」と依頼さえすれば良い。実に市民調査向けの生き物である。しかも分布域が限られているので希少性もアピールしやすく,宣伝さえ十分にしておけば,一気に分布データが充実するはずだ。そうすると,生息環境の分析も大幅に進むことになるだろう。それに。B博では,ハッタミミズを初めとする田んぼの生き物は水族の常設展示に入れるべきだと思うし。
つかやんの計画では,楽しく調査に参加してもらうために「ハッタミミズ・ダービー」を開催するという。内容の詳細はまだここには書かないが,実はこれ,ウチの学科の学部生のアイデアらしい。実現の暁には,きっと妙な等身大写真がずらりと並ぶ中,優勝者が満面の笑みでつかやんから賞状を受け取り,わが田んぼについてひとくさり自慢話をすることになるのだろう。楽しみである。
で,発案者のH野さん,当然あなたもダービーには参加するんですよね?
そういえば,この本の著者の佐藤さんはつかやんと高校の同期生だそうで,ということは私の1学年下の同窓生ということになる。知らなかった。それにしても,わが母校はずいぶんとマニアックな研究者を輩出しているなあ(n=4)。
難産に苦しんだコモチカワツボ論文がようやく受理。で,すかさず次の短報を投稿。