さて，当たり前だが卒論，修論，博論のどれも，それをもって単位なり学位を認定するには，その研究を本当に本人が主体となって行ったのかどうかを確認するプロセスが絶対に必要である．そのため，大学によってそれぞれ学科単位とかゼミ単位とかで論文発表会の場が設定されていて，よほどの緊急事態でもないかぎり，キャンセルは認められないというのがほとんどだろう．それでも，実際に他人の代筆でインチキ学位をとろうとする人間が現れるのは博士（論博）のケースだけで，授業単位の必要な学士や修士では論文を代筆させるメリットはないだろうから，「本人確認」は，いわば形式的なものだと思っていたが，どうも私の認識は甘かったらしい．
J-CASTニュース．
http://www.j-cast.com/2007/08/20010485.html
