両生類絶滅させるカエル・ツボカビ症、国内で初確認

http://www.asahi.com/science/news/TKY200701110397.html

今日はこれの検索でここへ飛んでこられた方が大勢いるようです。PARACONには獣医関係の方がずいぶんおられるので,少し早めに情報が流れたのですが,私は両生類や真菌類の専門家ではないので,詳しいコメントはできません。草刈さんのリンクへどうぞ。
イムリーなことに,今月の「どうぶつと動物園」に,広島市安佐動物公園の桑原一司さんが両生類の保全について寄稿されており,その中でツボカビ病について写真入りで報告されていたので,少しだけ引用させていただくと,これは両生類全般に感染する伝播力の強い皮膚病(ウイルス症ではないが,”カエルのエイズ”とも言われるそうだ)で,(1)有病個体は口を開け,ちぢこまる,(2)背中が黒ずんだり,腹や足が赤みを帯び,脱皮の皮が残る,等の症状が出るそうである。日本では今のところ飼育個体での発症のようであるが,既に極地以外ではすべての大陸で発症例が見られるそうなので,どこから輸入したカエルであっても要注意である。