寄生虫学会自由集会、乏しい内容をなんとかトークで引き延ばして1時間少しの発表。やれやれ。
私のあとはA川さんによる陸生脊椎動物の外来寄生虫についての講演で、つまり今日は保全2題だったことになる。外来生物の法的規制は、特に寄生生物のような随伴生物の場合、現行の外来生物法ではとても無理で(目で見て存在がわかるものではない)、どうしても検疫体制が必要なのだけれど、その取り組みについて国立某研究所の某氏からコメントをいただいた.近年、哺乳類については、かなり多数の種類に厳しい検疫体制が取られるようになって、そのため事実上輸入はかなり抑えられているのだが、これも管轄省庁としては相当な努力の賜物らしい(そりゃそうだ、検疫項目が増えれば検査官だって増員しなければならない)。某氏からは「10年前の日本は国の体をなしてなかった」という内部告発的過激発言まで飛び出したが、生物輸入の現場を実際に見ている方だからこそ、法が整備されない野放し状態に歯がゆい思いをしておられたのかもしれない。ともあれ、ヒトや家畜以外の野生生物にも悪影響を与える恐れのある病原体の検疫体制はどう考えても必要なので、ぜひ作ってほしいのだけれど、今そういう作業はすすんでいるのだろうか、例えばカエルを輸入するときにはツボカビ病検疫とか。
どうでもいいけど、太陽の塔って今日初めて生で見たと思う.