重ね貼り

ポスター発表.せっかく、先週生態学会で発表したばかりのポスターがあるので、寄生虫学会用ポスターの下に重ねて貼ってみた(ちょうど補完する内容の発表でもあったので).興味がある人は一枚めくると生態学会での発表内容も見られる仕掛け.これ、結構観客の反応よかった。そのうち、学会ポスターもハンズオン展示が主流になったりして.
K戸大の大学院生がCentrocestusセルカリアの侵入過程に関する研究発表をしていた。実験にはカワムツを使っていたが、メタセルカリアが一番たくさん形成されるのは眼と脳だそうだ。私は普通魚の検査で眼や脳のような所は見ないのだが、オイカワやハスなんかではCentrocestusのメタセルカリアは圧倒的に腸間膜に多いと思っていたので(HPの寄生虫写真集にへたくそな写真あり)、これは驚き.今度気をつけて見てみよう。
ちなみに、魚の体内での移動ルートは血管だそうだ。えらの血管に今まさに潜り込もうとして半身を突っ込んでいるセルカリアのSEM写真はとても素敵、発表者ご本人もお気に入りの写真だということ。
来年の寄生虫学会は長崎だって.遠いなあ.