大学の常識

今日は本当に独り語り,というか独り言。
当然のことながら,大学という世界は狭いし,研究という世界はもっと狭い。その中で長年暮らしている人間が,その狭い世界を当たり前だと思って他を知らなくなるのも,これまた自然の成り行きである。私もおそらくその世間知らずの一人なのだろうが,これを防止する方法はあるのだろうか。自分の研究室,自分の大学,自分の業界で通用している事柄が,さも世の中全部の常識であるかのように錯覚していないだろうか。
無論,研究者たるもの自己の世界は確立していなければならないが,周囲(大学教員以外の)にも自分と同じ「常識」を無条件で要求するのはただの視野狭窄だ。私もよくマニアックと言われる人間だけれど,大学はオタク養成所ではあるまい。