研究とハラスメント対策のパラレル関係

アカハラの授業のおかげで、そのことについていろいろな考えが去来し、来年はストーリーをこうしよう、このスライドはこう変えようと、次々にアイデアが湧いてくる。
個人的に、なぜ自分が過去に大学での人権侵害と(限られた範囲内ではあるが)戦えたのかと考えてみると、やはり自然科学者の端くれとしての矜持があったのかな、と思う。自分の方が弱い立場にある状態で、どうやって自分の味方になりそうにない人たちに事実を客観的に伝えて納得させられるのかと考え抜くことは、何のことはない、研究と同じだ。データを取り、記録を残し、仮説に穴がないかどうか検討することだ。同時に、仮説に無意識の前提を置くことがどれほど危険なことであるかも身をもって学んだ。どんな「常識的な前提」も、必ず疑ってかからなければいけない。たとえば、「大学教授なら頭がいい」という前提とか…。