生物科の学生研修で,海ノ中道海浜公園とマリンワールドへ出かける。
海浜公園では,学生達の集団から一人離れて玄界灘での鳥見に熱中する。収穫はクロガモ,シノリガモ,ビロードキンクロ,ウミアイサ,ハジロカイツブリetc。波と一緒にゆっさゆっさと上下する鳥どもをプロミナで追いかけたので少々船酔いする。
マリンワールドでは学習交流課I田さんの講話を伺う。ここは学校教育との連携という点で日本のトップを行く水族館で,すばらしく豊富な学習プログラムを揃えている。「一番人気のプログラムは何ですか?」と聞いてみたら,やっぱりバックヤード見学だということであった。
それにしても,「裏舞台を見る」ということは,大人子供にかかわらず,何でこんなに心を魅かれるのだろう。単に,水族館の展示を支えている設備のすごさを見て感心する,というだけではなかろう。きっと,裏を知るということは,通常はその業界の本職の特権だから,そこにほんの少しでも触れることで特権意識を味わえるからなのかな。
…ということは,人間老いも若きも,なんとなく「表に見えるものはエセ」と感じている,ということなのね。
ま,でも実際「大学の裏舞台」なんて,見たら幻滅するだけですけど。