野菜を食べよう

午前中,A君と再度病院へ。当面の症状は服薬でほとんど良くなっていたのだが、血液検査の結果を目にしたお医者さんが顔をしかめていた。所謂「生活習慣病」に関係する項目の数値がひっかかりまくっているのだ。フィリピン都市部の食生活、特に若者のそれはアメリカと同じようなもので、栄養学的にかなり悲惨である(野菜はほとんど食べず、ファストフードやジュースの摂取が多い)。必然的に肥満や生活習慣病の人は非常に多く、A君の先生や先輩の中にも、30代で肝機能異常、糖尿病、常夏のフィリピンで倒れるほどの重症高血圧といった人がゴロゴロしている。つい先頃30代に突入したばかりのA君もめでたく彼らの仲間入りしてしまったという訳だ。常々、フィリピンは義務教育に栄養教育を導入するべきだと切実に思っている。とにかく数値の改善には食生活を改めるしかない訳で、好物を我慢しなければならなくなったA君は浮かない顔をしていたが、せめて日本土産にヘルシーな食生活の習慣を持ち帰ってもらいたいものである。