肉食vs草食

無事帰国。寄生虫サンプルの同定はこれからだが、面白い発見があることを期待。
ところで、今回のフィリピン滞在でわかったのは、フィリピン人(少なくともルソン島の住人)がほとんど野菜を食べないのはどうやらガチらしいということ。今まではST大学の近くにしか行ったことがなかったので、学生相手の食堂だからメニューがタンパク質系ばかりで野菜が少ないのだろうと思っていた。ところが、一般のお家の食事でも、野菜を使うのはシニガン(スープ)ぐらいで、あとは魚や肉のグリルやフライ料理ばかり(付け合わせなし)というのは普通らしい。基本的に農耕民族で、しかも一年中新鮮な蔬菜には事欠かないであろう国なのに、いつの時代からこんな食生活になったのだろう。しかも濃い味付けが好まれるので、こちらの大学院生には、30歳前後で立派なビール腹で高血圧で糖尿病予備軍というのが何人もいる。まったく、フィリピン政府は義務教育課程で栄養学をしっかり教育すれば良いのにと思う。ま、今回の調査中、野菜好きの私の食事に辛抱強く付き合ってくれ、3日間でおそらく一月分の野菜を食べる羽目になったであろう学生諸君に感謝。

トゥゲガラオ名物のPancit Batil Patong並盛りサイズ。焼きそばのような食べ物ですが、トッピングの挽肉と目玉焼きに埋もれて麺が見えません。挽肉だけでもいいかげん濃い味ですが、その上からさらにカラマンシー、玉ネギの酢醤油漬け、味の濃いスープをかけて混ぜて食べます。フィリピン料理に「引き算」というものは存在しないようです。