仕事のプロは何処に

秋に受理された院生Tさんの論文(アルゼンチン留学の成果)が公開されました。受理からかなり長くかかりましたが、原因の1つは最初に来た校正刷りのレイアウトが滅茶苦茶だったため。図の挿入位置も適当ならばインデントも原稿とはぜんぜん違う有様で、全面的にレイアウトの修正を指示する羽目になりました。筆頭著者のTさんは頭を抱えていましたが、私も長年投稿していてここまで酷いのは初めてでした。出版経費を節約している国内誌などでは著者にレイアウトさせるという雑誌もありますが、普通はプロの印刷屋さんがするものではないのでしょうか。

そういえばついこの前に来た査読依頼も、引き受けて読み始めてみたら、その雑誌の目的にまったく合わない研究でした。普通、こういうのは査読者に回す前に、編集委員の方で判断して別雑誌への投稿を勧めるものです。そこで編集委員に「これは内容が貴誌に合わないのでは?」とメールすると、「仰るとおりですね」という返事が来ました。ちゃんと仕事してほしい。

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