学会前に、院生S君と卒論生Tさんが「サーマルサイクラーが運転中に突然止まった」と連絡してきた。電源も入らなくなってしまったので,2人は機体背面のヒューズを見ようとしたが、何か引っ掛かっているらしくどうしても抜けないという。仕方ないので販売店に点検修理に来てくれるようメールしたら「当該機種は既にメーカーによる修理期間を終了しております。新たにご購入をお考えでしたらカタログをお持ちします♡」という売る気満々の返信がきた。10年も経っていないのに不親切なことである。修理不能ならまずは何としてもヒューズを確認せねばと、午後にねじ回し等を持参してサーマルサイクラーと格闘した。しばらくグイグイといじっていたら突然ヒューズがスポーンと空中に発射された。中のバネが何かに引っ掛かっていたのが外れた様子で、吃驚して「わっ!」と叫んでしまったのだけれど、とにかく無事にヒューズを取り出すことができた。あとは新しいヒューズに交換して復活することを祈るのみ。