1週間ほど前から、自宅のガスコンロの火が、2口とも同時に突然緑になりました。綺麗な炎色反応です。
化学や物理の専門家の方から「ハロゲンと銅が反応するバイルシュタイン反応」というご教示をいただきました。銅は五徳やバーナーキャップに不純物として含まれていますし、ハロゲン(塩素)はコンロの掃除に使っている洗剤に入っていますから、それが原因かと思いました。それにしても、洗剤は以前から使っているのに、なぜ今突然炎色反応を起こすようになったのか、どうも腑に落ちないところがありました。
ところで、この冬にどうも効きが悪かったエアコンが昨日ついに亡くなり、温風が全く出なくなりました。古いものなので修理は諦めて買い換えることにし、新しいエアコンが付くまでコタツと小さなヒーターのみで過ごすことになりました。すると、なぜかガスコンロの炎の色が通常の青色に戻りました。そこではっと気がついたのがエアコンの冷媒に使われているフロンや代替フロンです。
ここに、家庭用エアコンの冷媒の変遷の資料がありました。今のエアコンを購入したのは2002年で、型落ちの安いものを買ったので、冷媒はおそらくHCFC(クロロジフルオロメタン)でしょう。今の製品には使用されていない温暖化ガスです。塩素とフッ素が含まれていますから、これが部屋の中に漏れ出していたなら、炎色反応が起きるかもしれません。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/prtr/h15kohyo/gai/ozone/07.pdf
で、実際にエアコンのフロン漏れが原因でガスの炎の色が変わったと思われる事例がないか調べてみたところ、ありました。1つめのケースは炎が緑に変わってから数日後にエアコン故障という、ウチと全く同じケースです。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6180228.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1287622272
どうやら、ウチの炎色反応もこのケースのようです。