次回「寄生虫生態学・疫学談話会」

そろそろ次回の寄生虫生態学・疫学談話会(3月16日@国立国際医療研究センター)の準備にとりかかっている。いつもなら生態学関連から一件、疫学関連から一件の講演というのが恒例なのだけれど、今年は寄生虫学会と生態学会の日程が完全に重なっているため,二件とも疫学関連の若手研究者の発表を予定している。ところで、私が日本寄生虫学会に入ったばかりのころ,寄生虫学会内での生態学・疫学関連の研究は完全に立ち後れているという印象だったのだが,今は違う。獣医寄生虫学の若手研究者などが寄生虫の種分化メカニズムを分子レベルでどんどん解明していて、本当に唸るほど面白い研究成果を出している。少々残念なのは、医学・獣医学系の研究者の方は理学系の学会で発表する機会があまりないことだ(講座単位で所属学会が決められているため)。と言う訳で,寄生虫の分類・生態に興味のある理学系研究者の皆さん、なかんずく若手の皆さん、寄生虫学会に入会はしなくても、せめてその自由集会(分類形態談話会、および生態学・疫学談話会)には顔を出してみませんか?勉強になりますよ!