3日目

午前中はY山動物園でしばし息抜き。

Y山動物園といえば何と言ってもシジュウカラガンの繁殖。

前がシジュウカラガン,後ろが基亜種カナダガンシジュウカラガンは最小の亜種で、ぱっと見て基亜種の2/3ぐらいの大きさです。

他のガンカモ類もたくさん飼育されています。これは絶滅の危機から復活した鳥として有名なネネ。なかなか愛嬌のある鳥です。

ナガクビガメ。顔を後ろに向けられるカメは掴むのに難儀しそうです。スッポンも首は長いのですが、潜頸亜目なので真後ろを向くことはできず、甲羅の後方を掴めば噛まれることなく捕獲できます。
午後は自由集会で生態学教育のセッションへ。陸水学会の方での検討事項になにか参考になることがあるかと思ったが、内容がちょっと高度すぎ、「科学」を目指す進学校SSH採用校向けの内容だった。集会で発言させてもらったが、生態学は文系の学生も学ぶ「生物基礎」でも取り上げられている。だからこそ、まずはしっかりした「理科リテラシー」、つまりそれまでに習った知識を総動員して合理的に考える、というクセをつけることを第一の目標においてほしいと思う。科学的に価値のある問題発見や課題解決能力は,理科リテラシーが十分に身に付いた後に取り掛かるべき学習目標だ(そこを飛ばすと偽科学にコロッと騙されるようなことになる)。
夕方からは懇親会。関連のありそうな人を捕まえては例の本の一件について喋りまくり、おかげで有用な情報を得ることができた。人脈バンザイ。これで少し実現の可能性が出てきた。