先週から、風呂場読書のお供はこれ。化学への興味ににとどまらず、元素をめぐって動いた歴史話として面白い話題が満載です。教養として読むのにお勧め。個人的にはモンテカルロシミュレーションの起源が衝撃でした。コンピューターのない時代に、何百人もの人間が手計算でシミュレーションしているというのが図柄的には面白いのですが、実はマンハッタン計画の中で原子の振る舞い(要するに原爆がちゃんと爆発するかどうか)を計算するのに採用された手法だったんですね。
- 作者: サム・キーン,松井信彦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/10/06
- メディア: 文庫
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博物館の玄関のプレート。
中はこんな感じです。
ガイドをしていただいた研究員さん。指輪、ブレスレット、長い方のネックレスは、シベリア特産のチャロイという紫色の飾り石です。服もそれに合わせてカラーコーディネート。ちなみに鉱石の名前は全部日本語で(!)言ってくれました。この博物館に、年に何人の日本人が来るのか知りませんが、すごいサービスです。
シベリアは地下資源の宝庫で、石油も石炭も宝石もなんでもあります。有名なミールヌイのダイヤモンド露天掘り鉱山についての展示。直径500m、深さ1kmを超える巨大な穴ができています。
トルマリンですね。
2013年のチェリヤビンスク隕石の研究発表ポスター。
これがチェリャビンスク隕石の破片のひとつだそうです。シベリアは隕石も多く発見されており、近くには「隕石を持ってみよう」コーナーもありました。大きな漬物石ぐらいの隕石でしたが、鉄の塊なので全く持ち上がりませんでした。後で聞いたら50kgだそうです。