大学で、寄付を集めて基金を作ることにしたという。事務員が教員会議にその説明に来たのだが、「既に理事長・理事からは寄付をご供出いただいだのですが、まず隗より始めよということもありますし、教員の皆様にも目安金額をお示ししますので、ぜひご協力を」という。
ちょっと待て、「隗より始めよ」ってそういう意味じゃないだろ、と心中ツッコミを入れてみた。会議が終わってからちょっとネットで調べてみたら、現代では単に「言い出しっぺから実行すべし」という意味で使われることが多いそうだが、故事は明らかに違う。たとえ現代的な意味で使うとしても、我々一般教員は基金の言い出しっぺではないから、隗ではない。
もし、故事通りの意味で「隗より始めよ」を実行してくれるなら、両手を上げて大賛成。きっと、県大には超優秀な研究者が続々と集まって発展することになるだろう。