一応故郷の川


私の「川の原体験」、相模原市の姥川です。河岸段丘下を流れる湧水河川ですが、子供が近づけない川の典型でした。当時は雑排水も流入してドブ状態でした。川の名前もちょっと不気味です。近くに「ばば池」という湧水池もあり、子供達は「鬼ババが出る」と言って,良い子は行かない場所でした。ただ、水源となっている湧水が段丘斜面の所々にあって、そこが子供の秘密基地になっていました。

段丘斜面には昼なお暗い森「七曲り」と「くじら山」があり、「ばば池」同様,そこも「マムシが出るから遊びに行ってはいけない、こわい場所」として学校から指導されていました。大人になってから行ってびっくりしたのですが、シラカシなどの優占する極相林でした。そのような森のいくつかは、今は遊歩道などが作られて緑地公園になっています。
ちなみに「日金沢」という沢は、私の出身中学の校歌にも「わきたつ清水 日金沢…」と歌われているのですが、現存しておらず、正確な位置も不明です。やはり段丘下の湧水の一つだったと思われます。今はバス停の名称に残るだけです。