オニバス三昧

S君が卒論でお世話になっている彦根城オニバスプロジェクトさんの会合で研究成果を発表した。
ところで,開催場所についてS君から私への連絡は、一枚の地図とともに「コンビニの裏にある焦げ茶色の二階建ての建物」というものだった。「?」と思いながら、ともかく時間前に地図の場所に行ってみた。

…なるほど,確かに焦げ茶色の二階建て。そして,その庭を見ると…

ずらりと並んだ樽の列。その向こうは小ぶりなリンゴ畑?はてここは,と玄関を見ると…

なるほど,彦根市内のNPO法人などの活動拠点だった。庭にあったのは,存在だけは知っていた和リンゴの一種「彦根リンゴ」の果樹園。今度、花の季節や収穫の季節に来てみよう。

会合の準備中。内装は全部木で,薪ストーブ(右端の柵の中に煙突が見えている)もあってよい感じ。
S君の発表はそれなりに結果が出ており,来年以降に向けていくつかの保全プランも提案することができた。ただし,オニバスに影響を与えているのはカメだけではないので,対策はあまり単純ではない。あとは何年かかけて,それらのプランの検証と修正が必要になってくるだろう。うまくいくと良いのだが。
発表会のあとはメンバーの皆さんの懇親会に出席させていただき,オニバスの茎が食用になるという話を初めて聞いた。それで,なぜ「枕草子」にオニバス(水ふふき)が登場するのか合点した。食膳に上ったから,外に出ることのない宮中の女性でも知っていたのだろう。そういえば同じ段にヒシも登場していたっけ。