ホットスポット

昨晩、投稿論文を英文校閲に出して一息つき、今日は久しぶりにイケチョウガイの調査に同行させてもらいました。


これは外套膜入れの手術をしていない幼貝。半年前にグラインダーで彫った番号はきれいに残っています。

水温の高い時だと、養殖かごを沈めて一月もすると、かごにも貝にも糸状藻やオオマリコケムシがべったり付着して、計測前にそれらを掃除するのが大変だそうです。今はまだ寒いので付着は少なく、Bさん曰く「平和だ」そうですが、それでも中にはこんなふうになっているかごがありました。もちろん、このままだと目詰まりするので掃除しました。

ご覧のように、明らかに藻類ではありません。Bさんは腔腸動物だと主張していましたが、おそらくコケムシだと思います。それにしても、こんなに大量に付着しているのは初めて見ました。

琵琶湖環境科学研究センターのページで見ると、おそらくコブカラクサコケムシあたりではないかと思います。それにしても、このデータベース上のコケムシの分布情報を見ていると、なぜか南湖東岸の一地点で採集されているものがやたらに多いです。分布のホットスポットなんでしょうか?