一区切り

ということで、卒論発表会が終了した。今年度は、私はおそらく史上最高に卒論生をほったらかしにした年で(本当に時間がなかったのだ)、他の研究室の先生方や院生諸氏、卒業生にまで助力を仰いでやっとこさ漕ぎ着けたという感じなのだが、それにしては皆よくまとめてくれたと思う。他の教員も言っていたが、今年の4回生はチームワークが良く、互いに助け合って卒論を進めていたという点が非常に大きい。実際、ウチの研究室でも、魚の解剖の時に実験室に(別の研究室の学生が)4人も5人もたむろしていることがよくあった。何をするにせよ、自分のことだけではなく、同じ学科の仲間たちが何をやっているのかに関心をもつことはとても大事なことで、これから社会に出てもそういう姿勢はきっと役に立つことと思う。
今日の33題の発表の中で、食品リスクに関する話題が2つあったのが目についた。一つは魚への水銀濃縮の話で、もう一つは野菜が自然に持っている変異原性(発ガン性)物質の話。どちらも、リスクへの正しい理解を促すたいへん良い発表だった。そこらの野菜も(たとえ無農薬であっても)変異原性はゼロではないのね。