ロシア最終日

最終日。ホテルのチェックアウトを済ませてから研究所へ行き、昼に所長のV氏に面会する。所長は写真が趣味らしく、自分で撮った写真をたくさんパネルにしていて、好きなのを持っていけと勧めてくれた。内心「絶対サーシャさんに対抗意識持っているはず」と思ったのは私だけではなかったらしい。
ところで、今日はナターシャさんの学生たちに私の研究紹介をする約束をしていた訳だが、いつの間にか会場が講義室に変更されており、V所長も聞きに来るという。

その講義室というのがここ。あまりにも由緒あり気な教室の様子に焦りつつ、十数人のお客さんの前で何とか発表を済ませる。寄生虫レナさんから「この研究のペーパーは?」と聞かれてさらに焦りが加速する。ゴメンナサイ今書いている途中です。
この講義室は教育用の展示室も兼ねていて、左右にずらりとガラスケースが並び、ちょっとした博物館のようになっている。中でも貝類の展示はかなり充実していた。

カラスガイに匹敵する大きさのカワシンジュガイ。

生態系を代表する動物を並べた展示。タイガとレソステップ。
夕食後、夜10時頃に空港へ。私も前回のロシア行きで経験済みであるが、ロシアの空港は概して外国人に優しくなく、手荷物チェックなどが煩いことが多い。S先生も曰く「ロシアの空港でトラブルは付き物」ということで、チェックインが完了するまで、ナターシャ夫妻がロビーから心配そうに見守っていた。幸い、今回はいつになく順調にチェックインが済み、これでようやくロシア国内でやることが無事全部終了した。ナターシャさんと研究所の皆さん、本当にありがとうございました。あとは研究の成果を出すだけです。