昔の杵柄

保全分野では有名人であるカヤネズミHさんの学位論文審査会(やっぱり哺乳類の研究関係の審査では私にもお声がかかる)で、自分の卒論以来久々のネズミ話に耳を傾ける。哺乳類の研究というのは操作実験が難しく、観察された現象の解釈だけで話を組み立てなければならない困難さが付き物である。その中で、実際に草刈りスケジュールをずらした状態で営巣数の違いを検討したHさんのデータは(勿論、完璧にコントロールされた実験ではないが)貴重である。あとは、ネズミの保全に生息場所の細分化がどの程度負の影響を与えているか、もうちょっとクリアに示せたらもっとよかったかな(データはいろいろ持ってるようだった)。
夕方から某所で学会の打ち合わせをし、10時前にもう一度大学へ来て学生のゼミ準備に付き合う。