卒論締切り日は明日なので,学生がひっきりなしに原稿を持ってやってくる。何回直してもケアレスミスの減らない学生を「ラブレター書くときは、相手に絶対に読んでもらいたいと思って、必死できれいに書くでしょ?(最近の学生は手紙なぞ書かない、ということはさておき)誤字脱字があったら恥ずかしくてしょうがないよね?卒論もそのつもりで書きなさい」と諭し,比較するべき文献上のデータに不明な点があるため「…についてはわからない」と考察を投げ出している学生には、「わからないことは事実としても、そこで諦めてネガティブな印象を与えてはだめ。次にどういうデータをとれば明らかにできるのか考えなさい」と尻をたたき,先輩の卒論や文献の考察を敷き写しにしているような学生には、「データをとるのにあれだけ努力したのだから、自分のデータを大事にして,そこから言えることを絞り出しなさい」と発破をかける.こうしてみると、卒論指導というのは人生指南みたいなもんですね.