今日は、先月K先生宅で手に入れた古いエッセイ類を読み倒した。けっこう資料価値がありそうだったのは1940年出版の亀山素光著「釣の話」。昭和10年代の滋賀・京都周辺の淡水魚の釣事情が事細かに書いてあり、当時の湖岸の環境や魚の分布がかなりわかる。特に、巻末には「モロコ釣場」の一覧が出ているのだが,そこに出ている琵琶湖地図は内湖干拓以前のものなので,現在と湖岸線が全く違っていて面白い。そして、モロコ(ホンモロコ)は湖岸のほぼ全域で釣れているものの、メインの釣スポットはやはり内湖だったこともわかる。春の産卵期だけでなく,冬に内湖に残存している越冬モロコを釣るという手もあったらしい。
- 作者: 亀山素光
- 出版社/メーカー: 弘文堂書房
- 発売日: 1940
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