持続可能なミミズの利用

今日はB博のGさんが,共同研究者であるミミズ分類の専門家Bさんと一緒に,ハッタミミズを始めとする湿田棲ミミズの採集にやって来た.普段,残留農薬調査のためにミミズの採集をしている院生のGTさんにも来てもらって,K出今圃場でミミズ掘りを行った.

畔でミミズを掘るBさんとGTさん.

今日,Bさんから教わったところでは,K出今に多いのは,田面にはハッタミミズとクソミミズ,畔にはフトミミズ属と南米原産の外来ミミズ(種名は忘れた)ということだった.ハッタミミズは25cm程度の個体を数個体捕まえたが,Bさんによるとこの大きさでもまだ幼体だという.
上の写真は尾部を再生している途中のハッタミミズである,ハッタミミズは非常にたやすく自切するミミズなのだが,やはりちゃんと再生するようだ.おそらく,シギなどの捕食者に食われるのは表層近くにある尾部だけで,土中深く(時には1メートルもの深さ)にいる本体が引き出されて捕食されることはほとんどないだろうから.捕食者側にしてみればまさにsustainable useである.