バスを求めて

I君の卒論で,ある小型魚(寄生虫付き)が捕食者からどう逃避するかのデータを取ろうとしている.最初は「捕食者?その辺でバスでも釣ってくれば?」と思っていたのだが,考えてみりゃ私はバスの飼養等許可証を申請していない.そこでドンコとナマズで試みてみたが,ドンコは完全に無視され,ナマズに対しては興味津々で近寄っていく始末.やはり攻撃的な捕食者でないと逃げてくれない.困ってシゲ君に心当たりを尋ねたところ,湖北野鳥センターで展示しているバスがいるとのこと.野鳥センターに問い合わせたところ,バスを実験に使うことを快く許可して下さった.そこで,今日,試験魚と水槽をかかえてセンターを訪ねた.
センター長のSさんは,「今は魚の活動が鈍いから,どうかな?」と,実験の進展をやや心配されておられたが,幸い件のバス君はなかなか元気で,となりに小型魚の水槽を置くと,すぐに食べる気満々でガラスにアタックしてきた.これなら大丈夫である.数日間センターの環境に魚を馴らすことにして,今日は引き揚げてきた.データを取るのは来週.

ではまた来週.お役目よろしくね.

もちろん,鳥も見てきた.