大学院の授業は先週から○尾さんにバトンタッチして環境毒性学の講義。私も興味があるので、昨年に引き続き聴講している。テキストはこの本で、今年取り上げているのは群集レベルでの毒性学の進展のお話。先週と今週は、化学の話はほとんどなくて、20世紀群集生態学のものすごく大ざっぱな概説。サンタロザリア論文だのHSS論文だのが登場するので、何だか自分がM1の時の特論を思い出して懐かしい。
Ecotoxicology: A Comprehensive Treatment
- 作者: Michael C. Newman,William H. Clements
- 出版社/メーカー: CRC Press
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: ハードカバー
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この話は初耳だったので、ネットで5,6カ所のサイトを見てみたが、いずれも個人のブログなどで、WHOはもとより、公共機関や出典が明記してある研究者のサイトらしいのが見つからない。共通事項として、時代は1950年代、投下されたネコの数は14000匹(!)となっているが、薬剤散布の副作用の内容は、ハチが減ってケムシが民家の草葺きの屋根を食べてしまったとか、サイトによって若干バリエーションがある。また、ネコ投入が果たしてネズミの減少に効果があったかどうかを書いてある資料はまだ見つけていない。
それにしても、なぜネコをパラシュートで投下する必要があったのかよくわからないので、都市伝説臭い感じもするが、どなたかこの話の真偽についてご存じの方がおられたら、ご教示をいただければ幸いに思う。