環境科学セミナー

日鷹一雅先生のセミナー。先生の主張はきわめてもっともな話で,水田をああだこうだといじくる前に,その地域の地理学的な特性,歴史,生物相,一言で言えばナチュラルヒストリーをしっかり把握しなければならない,また水田のさまざまな管理法が生物多様性にどのような影響を与えるか,データの裏付けがなければならない,ということであった。これは時々ホタル関係にかかわることのある私(どんな川や水路にもホタルの個体群を支えるキャパシティがあるわけはないのだが…)もまったく同感である。聴衆の中にはウチの大学でいろいろな農法の研究をしている面々も何人かいたが,さて感想や如何に。
そのあとは,水田回りをフィールドにしている本学関係者による「日鷹先生迎撃歓迎研究発表会」で,4年生から教員まで5名の方に発表をしてもらった。なんか研究費で牛を買って田んぼを耕している教員がいるらしい。耕作方法としてはあまり実用的とは思えないが,牛の健康向上にはいいかもしれない。
懇親会は当然,鴨鍋。めちゃくちゃ楽しい(若干のハプニングもおまけについてきた)セミナーの一日でありました。