今日は,文献調査のアルバイト学生を連れてB博へ,ここの,未発表資料を含む報告書の中に,目的のものがかなりあると見ていたのである。私にはおなじみのB博であるが,福岡にいる間は一度も行っていないし,滋賀へ移ってからも実は初めての訪問で,約4年ぶりということになる。これが噂の巨大風車か。
図書室に学生を放り込み,そういえばため池の特別展をやっていたっけとホールに出てみたら,特別展ホールの扉が全部閉まっている。あれ?と案内嬢に尋ねてみたらなんと一昨日で終わっていた。ついてない。
しょうがない,ショップで新しい本でも探そうかとホールを歩いていたらN井氏を発見。実は同氏に会うのも滋賀へ来てから初めてである。お久しぶりですね,とご挨拶したら,「ちょっと来て来て」と学芸員室へ連れて行かれた。そこで,最近関東地方にも侵入しているというカワヒバリガイの話を聞かされて,写真を見せてもらった。人の背丈より大きい土管の内側一面にびっしりと付着している末期的風景の写真であった。こんなになるまで誰も気がつかなかったのだろうか。
N井さんが気にしているのはもちろんこいつらの寄生虫である。琵琶湖と同じルートで入ったのかどうかもわからないが,宇治川のようにどんなたちの悪い寄生虫を持っていないとも限らない。とりあえず,サンプルが手に入れば検査はOKの返事をする。しかし,これはますます中国の淡水寄生虫の勉強をしなければならなくなってきた。N井君(ウチの研究室の),仕事が増えそうだよ。
関東地方でカワヒバリガイ発見のニュースはこちら。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060218-00000010-mailo-l08
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/photojournal/archive/news/2006/02/14/20060214ddlk10040301000c.html