国と地方

片づけものをしていたら,昨日が提出期限だった「職員自己申告書」なる書類が出てきた。なにこれ?と見てみたら,個人情報を満載に書いて所属長に渡すものらしい。滋賀県職員はこんなもの毎年出しとるんかいな。
内容は,住所氏名年齢家族構成,資格に趣味・特技,職歴,職務内容,給料の号,事務職員のみ対象の欄には「人事異動の希望」まである。ちょっと吹き出しそうになったのは,「チャレンジ計画」なる欄があって,この1年間にチャレンジしたいことを書くらしい(笑)。ご丁寧に,その後ろには5段階で達成評価を記入する欄まである。もちろんそこは白紙で出した。というか,いいオトナの「今年の目標」を見させられたって所属長も困るでしょ(笑)。どうせなら法人化後の思考訓練のために「具体的に達成可能な数値目標を挙げてください」とか書いたらよかったんじゃないか。英語論文3本書くとか,ゼミ生の就職率90%以上とか,学生による授業評価で4.5以上を取るとか。
こういう変なものもあるけど,この大学へ来てみて国家公務員と地方公務員は似たようで違う点も多いなあと思う。県は職員へのちょこちょこした支給物がやたら多く,そういう点は会社に似ている。なんでかなあと考えてみると,県民あるいは社員はある程度大事にしないと県または会社を出ていくかもしれないが,国民は大事にしなくても大概は出ていかない,という所に根本的な差異があるように思う。