ようこそJさん

今月上旬に来日した国費留学生Jさんの入国検疫期間がようやく完了したので(成田空港近くのホテルで缶詰になっていました)迎えに行きました。このような時期ですから勿論寄り道は一切せず、彦根へとんぼ返りです。

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閑散とした成田空港到着ロビー。

彦根ではフィリピンの先輩のA君、院生M君が出迎えてくれ、必要な物の買い出しを手伝ってくれました。南国育ちのJさんには初めての日本の冬はそうとう堪えるでしょうが、風邪を引かずに乗り切って欲しいものです。

 

貴重な対面授業

金曜日は1回生の生物学の授業。今年の1回生は受講態度がものすごく真面目である。対面講義が始まったのが後期からなのでまだ新鮮味があることや、間隔をあけて着席しているためお喋りがしにくいということもあるが、やはり前期授業をほぼ遠隔のみで過ごした彼らは彼らなりに対面授業の有り難さを噛み締めているようにも見える。世の中の事態は芳しくないが、学生の反応を見ているとまたオンライン授業にしろともなかなか言いにくい。お願いだからクラスターだけは出さんでくれ。

「環境生物学I」の授業は、テキストをなぞるだけだと高校の生物授業になってしまうので、時々最新の研究論文も紹介している(私自身の勉強にもなる)。今年はそういう話をしたときの学生の反応がとてもよい。今日は細胞分裂のところだったので、今年Cellに掲載されたクロマチンの立体構造の論文を紹介した。そうしたら授業後に一人の学生が来て、紹介した論文を読んでみたいから教えてくれという。英語だけど読む?と聞くと、Google翻訳でトライしてみるということだ。頑張れチャレンジャー。

貴重な荷物

シベリアからの寄生虫サンプルが無事に届いた。日本からロシアへのEMSは送れないが、逆はOKのようである。今年は実際に現地へ行くことができなかったので、このサンプルが今年のデータのすべてである。分析はJさん(あと1週間検疫)が中心になって行ってもらうつもり。

彦根古民家めぐり

Formsでのテスト採点、紙のテストよりも楽なことに気が付きました。回答をExcel出力できるので、まず問題1を全員分採点して、次に問題2を…と順番に採点できるのです。同じ問題に対する学生の回答を一挙に並べて見ることができるので、部分点の採点基準の確認も簡単。だいぶ採点の労力が減りそう。

昨日は、先週に引き続きびわビエンナーレ彦根会場)を見てきました。アートそのものより、会場になっている建築物の中を見られる貴重な機会なので、そちらが目当てです。

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足軽屋敷。江戸時代の公務員住宅です。芹川沿いにはこのような家がまだ数十件はあって、住まわれている方もたくさんいます。

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中は簡素ですが、やはり武士の家らしいすっきりした品があります。

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こちらは袋町の遊郭跡。町の中心の通りから外れた小さな店なので、多分かなり格下の店かと思います。

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格子戸を中から見たところ(右にあるのは展示中のアート)。ここに並ばされた女性達のことを想像すると悲しいですね。

 

手応え

今日は初のオンライン小テスト。さて皆の出来はどうなのか気になる。もう既に1/3ぐらいの提出があるので(期限は明日の昼)ざっと見てみたが、だいたい狙った程度(6割前後)の正答率になりそうだ。よかった。期末試験は計算問題も入れるように工夫したい。さて明日の午後は110人分の採点だ。

 

落ち着け

研究室に電話。

N氏「もしもし、K大のNです。…今日、めったに手に入らない貴重なサンプルが来たのですが。Tさんに連絡したけれど通じないんです。Nと連絡を取るよう言ってもらえますか?」

私「わざわざありがとうございます。では伝言しますね(Tさん、今しがたラボにいたけどなあ?)」

 

私「Tさん、N先生からメール来てない?Tさんに連絡したけど通じないって電話があったよ」

T「え、メールはついさっきチェックしましたけれど(再確認)…あ、N先生から来てました。2分前に」

N先生,落ち着いてください(笑)。