大型新人

今度の4月から「環境フィールドワーク」の行き先を変更するため、担当のT先生と、この前の10月に着任したばかりの若手N先生(建築学科)と下見。雨だったので川へは降りず、バス見学のルートだけ確認しに行った。ところで新任のN先生は建築学科には珍しい生き物好きらしく、私の部屋で早速スッポンの水槽に注目し(あとで聞いたら着任前に住んでいたベトナムで自分も飼っていたそう)、移動中の車の中でアリノタカラの素晴らしさについて熱弁を振るい、インドの街中にいる牛で都市酪農だとか(牛自体は野良だが搾乳している人がいるらしい)なんともマニアックな話のオンパレードで、うっかり「この先生は生態学科だっけ?」と勘違いしてしまいそうだった。「現在のモダン建築は人が都市に住むようになって自然との関連が薄れてからのもの、それまでは違ったはず」という意見は本当にそのとおりだと思う。春からのフィールドワークは愉快なことになりそうである。

夜は研究室の卒業祝いで、ラボメンバーのみ少人数の飲み会。昨日、正式に学位取得が決まった院生Jさんには恒例の論文マグ(本人の投稿論文をプリントしたマグ)とおすすめの寄生虫学教科書をプレゼント。今年の4回生はコロナ渦中の世代で入学式がなかったので、卒業式が初のセレモニーとなるそうだ。Jさんも三年半前の来日時には成田空港で2週間ホテル隔離を余儀なくされた。それぞれ大変な学生生活だったが、皆無事に卒業できたことを本当に嬉しく思う。