8年ぶりの伊吹山

昨日はKONC(関西自然保護機構)のフィールドシンポジウムで、伊吹山へ行きました。8年ぶりの山です。もともと高所が苦手(自律神経がポンコツのため標高1000mで山酔いの過去あり)な上、金曜日に4回めのワクチン接種をして副反応が治まったばかりという状態で、かなり不安ではありましたが、幸いとてもゆっくりペースで歩いていただけたので落伍せずに済みました。

鹿の食害は以前よりさらに激しくなり、近年の豪雨と相まって土壌侵食が生じているそうです。稜線は露岩がむき出しになり、登山道での落石も増えているそうです。

防鹿柵の説明をする京大のT先生。傾斜がきつく、風雨の強い山頂に柵を設置するのは大変な作業です。

伊吹山といえばお花畑なのですが、現在の優占種はコアカソなど鹿の好まない種類ばかりです。最近はこのコアカソさえ食べられるようになったそうで、ますます摂食圧が高くなっていることが伺えます。

シモツケソウは防鹿柵の中だけでかろうじて残っていました。残念ながらもう花器のピークは過ぎてしまっていました。