マラリアート

今日は大阪のAダム建設現場見学に招待していただいていたのだが、先週からの大阪のコロナ感染者の増加の様子を見て、残念ではあるが参加を控えることにした。その代わり、市内で只今開催中のびわビエンナーレ寄生虫関係の展示があると聞き、そちらを見に行くことにした。

会場は彦根会場の案内所で、目玉は1950年代に行われた彦根市マラリア撲滅運動(彦根は沖縄を除く本土でいちばん最後まで土着マラリアが残った場所である)の記録映画とのコラボ作品。当時撮影したのと同じ場所の今の映像を並べて映したり、当時を知る地元の方が登場して解説したりする作品で、もちろん学術的にも非常に価値があり、最初から最後までじっくり鑑賞した(ちなみに同僚のT先生も出演)。当時、彦根城の堀は無論のこと、彦根市内で蚊の発生源となるあらゆる水路にはDDTが大量に撒かれ、そのせいで彦根のハエは薬剤耐性を獲得していたとのこと。その影響は今に何か残っていないのか、とても気になる。

夜遅くなって、留学生Jさんから「ホテルに着いた」という知らせが入った。彼女の空港への到着は3時頃だったはずだが、それから在留カードを受け取り、抗体検査を受け、その結果が出るまで空港にいなければならなかったので、やはり随分時間がかかったようだ。今夜はゆっくり休んでほしい。