しじみ東西

昨日はT先生の研究室にベルギーからシジミの研究者D先生が来られて特別セミナー。世界中のシジミの遺伝子と繁殖様式について精力的に研究中である。普通のシジミ(所謂マシジミとかタイワンシジミと呼ばれるもの)はアジア原産で南北アメリカやヨーロッパでは外来種として広がっているのだが、遺伝的多様性がぐっと高い日本や中国の個体群の中でも、琵琶湖個体群(セタシジミ)の繁殖様式は特異であるらしい。また琵琶湖の独自性に新しい知見が加わるのだったらとても嬉しい。シジミの話は同じく繁殖様式や倍数体が多様なコモチカワツボとパラレルな点が多く、実際D先生は欧米のコモチカワツボ研究者(私も多少知遇を得ている)とも親交が深い方だった。私は労力的にこちらにドップリという訳にはいかないが、研究の進展を横目で楽しませていただこうと思う。T先生頑張れ。
夜の懇親会の目玉料理?は勿論セタシジミの味噌汁(D先生はシジミの研究者だけれど、食べるのは初めてだったそうな)。研究室へのお土産にしじみの佃煮をプレゼント。