縄張りというよりシマ

ちょっと前,博物館関係者の方から「西日本に出回っている免税合成エタノールの製造ラインがトラブルで止まり、現在入荷困難なため、急遽発酵エタノールの購入申請をした」という情報を得た。そう言えばウチの研究室の標本製作用エタノールもあと1,2ヶ月分しかストックがないので,そういう事情なら早めに発注しておこうと業者に依頼をした。東日本の方は問題なく流通している訳だし、いくら品薄でも1ヶ月もあれば入荷するだろう、という予想である。ところが、今日業者さんが申し訳なさそうにやってきて「製造再開が夏以降になりそうなので…発酵エタノールの申請をしていただいた方が早く入手できるかと…」という。東日本のヤツは廻ってこないのかと聞いてみたら,必要性の高い用途には優先的に廻されているものの、手続きが煩瑣で簡単には入手できないらしい。さすがお役所、エタノール販売の縄張りはえらくガチガチに固定されているようである。また発酵エタノールの購入申請書類一式を揃えるのは非常に面倒なので,とりあえず一月ほど入荷の様子見をすることにした。もう。